ものごとの因果関係(原因と結果)を考えてみよう⑧

N.K

2011年11月07日 03:00

ハイサイ、N.Kです。今回は、以前読んでいた読みかけの本の続きを紹介しておきますね!

*「因果(原因と結果)の法則より」:まぁ、私たちの周りではたえず、

様々なものごとが大なり小なり発生します。ある出来事があった場合、

そこに行き着くまでには無数の「因果」が存在します。

」をつかむには、どれだけ周りの因果関係を把握するか、

それも大事なことの一つです。

しかしこの因果関係、自分の知らないところで混沌と絡み合っていたりするもので、

私たちが「すべて」把握するのは不可能です。



例えば上司の機嫌が悪い時、その因果関係を理解できますか?

原因A:自分のミスで怒っているかもしれない、原因A2:実はあのミスは私ではなく・・・。

原因B:自宅で何か問題があったのかもしれない、原因B2:子供が反抗期なようで・・・。

原因C:もしくはただの疳の虫かもしれない。原因C2:店の店員に腹が立った。などなど。


それらの原因をすべて知っているなら、自分に降りかかる火の粉を払う事はできるはず。

しかし、原因が家庭の問題だったりすれば、知ったところで何ができるものでもありません。


ここで挙げたような身近な例なら、何らかの因果関係を知って対処することはできます。

しかし、自分ではどうしようもできない、非常事態で怖いのは、「迷信や噂」です。



迷信」の怖さをもの語ったできごととして、中世ヨーロッパのペスト大流行があります。

中世ヨーロッパにおいて、ペストが大流行し、

全人口の三割が死亡するという大事件がありました。

ペストはねずみが感染し、その血を吸った「ノミ」を介して人間に感染しました。

現在ではペストに対抗する抗生物質「ストレプトマイシン」で抑えることができますが、

当時は特効薬もなく、ねずみによって脅威にさらされていました。

当時の中世ヨーロッパは、教会が支配しており、

教会は異教徒(魔女)、その魔女の使い、特に「猫」は徹底的に虐待されました。

この結果、猫を天敵としているねずみが大繁殖し、

ねずみを媒介とするペストが大流行してしまった。

当時の人達は、猫を虐待したことが、

自分たちの存亡を脅かすとは思ってもいなかったはず。

猫=魔女の使いという「迷信」が悲劇を招いてしまったのです。

今でこそ、このような因果関係がはっきりと認識されているのですが、

自分たちが魔女の使いと信じていた猫が、

本当は自分たちにとっての救世主だとは皮肉な事実だったのです。


自分ではどうしようもできない、非常事態が襲って来た場合には、

正しい情報をつかむ」のが非常に大切です。

今は中世ヨーロッパとは違い、情報を送る機関(マスコミ)が発達しており、

私たちが情報を受け取るのは容易です。

この問題の因果関係は何か、これは本当に正しい情報か、

情報をただ受け取るだけでなく、一度立ち止まって考えてみましょう。




*まとめ

①ものごとの因果関係を探る。

②「迷信」や「無根拠な噂」には惑わされない。

③垂れ流される情報の中から正しいものを選ぶ。以上です。