注意したい病気「膀胱の病気」[27]

N.K

2011年11月01日 17:33

ハイサイ!!



T.Tです♪♪



今日は注意したい病気「膀胱の病気」の種類と症状を紹介します。



●膀胱の病気とは
肝臓でつくられ、尿管から運ばれてきた尿を溜めて、体の外に排出するのが膀胱の役割です。さまざまな原因で膀胱に異常をきたすと、尿が出にくくなったり、尿の回数が増えたり、自分の意志と関係なく尿が漏れたりします。
膀胱の代表的な病気は、尿の通り道である尿路に細菌が感染することで起こる膀胱炎です。この他、尿失禁や頻尿などの排尿障害にも関わってきます。最近は、女性を中心に、尿漏れに対する関心が高まっています。



◎膀胱の病気の種類と症状
●過活動膀胱
膀胱の働きが悪くなる病気の一つで、日本では約810万人の患者がいるといわれています。何の前触れもなく、突然強い尿意をもよおす尿意切迫感を必ず伴います。また、間に合わずに漏れてしまう「切迫性尿失禁」や何回もトイレに行きたくなる頻尿を伴うこともあります。40歳以上の女性や男性に多い病気です。


●神経因性性膀胱
さまざまな神経疾患の影響で膀胱の働きが悪くなる病気です。脳血管障害や中枢神経系の病気が原因となります。尿をためているときに膀胱が勝手に収縮し、頻尿や夜間頻尿、尿意切迫感などの症状を起こします。


●膀胱炎
基本的に女性がかかる病気です。尿管から侵入した細菌が膀胱の中で炎症を起こすことが原因です。排尿時の痛みと血尿、頻尿などが典型的な症状です。20~30歳代の女性に多いのが特徴で、膣や肛門と尿道との距離が近く、腸内細菌が膀胱に入りやすいために起こります。トイレを我慢すると、膀胱内の細菌が増えて、膀胱炎にかかりやすくなります。特に女性の場合は、排尿時にお尻を後ろから前に拭く習慣や、性交に関連して細菌が入りやすい状況にあることが原因と考えられます。


●尿失禁
尿意がないのにトイレ以外の場所で漏らしてしまったり、急に尿意をもよおして、トイレまで我慢できない状態です。原因によっていくつかの種類があります。

切迫性尿失禁
過活動膀胱を原因とするもので、急に尿意をもよおし、漏れそうになります。「尿意切迫感」を必ず伴います。場合によっては「トイレに行きたい」と考えるだけで、尿意を覚え、漏らしてしまう事もあります。

溢流性尿失禁
膀胱の中に大量(500ml以上)も残尿があると、それ以上、膀胱に尿をためることができないために尿道から溢れて尿が漏れる状態です。排尿障害によって引き起こされるので、尿が非常に出にくいのが特徴です。このため、少しずつ、ちょろちょろといった感じで漏れます。

腹圧性尿失禁
お腹に入れた力が膀胱にかかることで膀胱内の圧が上がり、尿が漏れる状態です。尿道を締める骨盤底筋という筋肉が妊娠や分娩で弱くなるために起こります。くしゃみをしたり、笑ったりするだけで尿が漏れることもあります。


☆膀胱の病気の予防ポイント☆
ポイント1 暖かい環境下で過ごす
尿失禁を招く過活動膀胱は冷たいものに触ったり、寒いところに行ったりすることで起こることがあるため、暖かな環境下で過ごすようにする。

ポイント2 早め早めにトイレに行く
切迫性尿失禁は、トイレに行きたいと思った時には間に合わないので、早く行くようにする。外出時にはトイレの場所を確認しておく。

ポイント3 トイレの環境を整えておく
高齢者の場合、夜間頻尿に備えて、トイレに近い場所で休ませたり、ポータブルトイレを用意したりしておく。

ポイント4 骨盤底筋体操を心掛ける
骨盤底筋体操によって骨盤底筋を鍛えることで、尿道周りの締りをよくする。






膀胱の異常をいち早く知る手掛かりは尿の色と痛みです。透明で黄色みのある尿と比べて赤みやにごりはないか、痛みはないかなど毎日の排尿時に観察してみましょう。

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