食中毒の応急手当て[9]
ハイサイ!!!
T.Tです♪
最近、食中毒で死亡した方が出ましたね。これから夏になると食べ物の保管には気をつけないと食中毒になる可能性が出てきます。今日は万が一食中毒になってしまったときの応急処置を紹介します。
☆手当てのポイント
◎絶対にやってはいけないこと◎
嘔吐や下痢などは毒物を出そうとする体の防御反応なので、安易に判断して吐き気止めや下痢止めを飲んではいけない。
ポイント1 吐けるだけ吐かせる
食中毒を起こした場合は、吐かせることが基本。大量の水を飲ませて胃の内容物を全部吐かせ、速やかに医師の診断を受けること。
ポイント2 脱水症状に気を付ける
下痢や嘔吐が続くと脱水症状になりやすくなり、状態が急激に変化することがあるので気を付ける。
●応急処置
①毛布などをかけて温かくし、安静にする。洗面器やタオルを用意しておく。
②水やぬるま湯、食塩水などを飲ませ、スプーンでのどの奥を刺激して吐かせる。
③下痢や嘔吐が治ったら、スポーツ飲料などを飲ませ、十分に水分補給を行う。
④食べ残した食品や嘔吐物は、診察の際に見せられるように保存しておく。
食中毒を防ぐには?
食中毒には細菌やウイルスが原因で起こるものと、フグやキノコ、山菜などがもつ自然毒によるものがあります。細菌やウイルスが原因で起きるものは以下の注意を守れば避けることができますが、自然毒があるものは素人では判断できないことが多いので、疑わしい場合は食べないようにしましょう。
○食中毒を防ぐ10ポイント
①新鮮な食品を購入する
②食品を購入したらすぐに帰宅する
③帰宅後にはすぐに冷蔵・冷凍庫へ入れる
④保存するときは冷蔵庫を過信せず早く使い切る
⑤加熱するものには十分に火を通す
⑥調理器具、ふきん、台所は常に清潔に
⑦調理前には必ず手を洗い、消毒する
⑧酸味、異臭、粘りなどの異常のある食品は食べない
⑨食事の前にも手を洗う
⑩調理された食品は長く置かず早く食べる
食中毒の種類
●毒素系
食品内で増殖した細菌によって起こる。食後短時間で発症することが多く、主な症状は嘔吐、下痢など。
●感染系
細菌が付着した食品を食べることで、細菌が体内に侵入し、腸管内で増殖して起こる。潜伏期間は長く、主な症状は発熱、嘔吐、下痢、腹痛など。
食中毒は、有害物質を含んだ食品やウイルス、食品に付着していた微生物が原因で起こります。主な症状は嘔吐、下痢。激しい腹痛、発熱などです。応急処置としては吐かせることが基本ですが、治療には専門的な知識も必要なので、家庭でできる処置をすませたら、速やかに病院で適切な処置を受けましょう。
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